〜赤〜 いつかの暁に見た昇る朝日
いつかの暮れに見た沈む夕日
それを見ている僕の隣の君の顔
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〜桃〜 舞い散る桜の花びらが
香りも香りひらひらと
吹雪のように吹き荒れて
最後に残った僕一人
だから僕はそっと
木に寄り添っている君が
そっと伸ばした指先に
ふわりふわりと舞い踊ろう
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〜橙〜 目を閉じて思い出す
さようならありがとう
ごめんなさいと目を開き
空を飛ぶ
一面の橙色
ぽっかりと穴一つ
私はソコに堕ちていく
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〜セピア〜 色褪せた君の笑顔
色褪せた僕の心
交えたはずの手も今は
色褪せてしまったから
セピア色の春をもう一度
君と一緒にやり直そう
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〜茶〜 不毛の大地に花一つ
鮮やかに花開いて
されども
此の地に花は似合わない
不毛の大地に砂がある
綺麗な花も今はない
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〜黒〜 何もないんだ
誰もいないんだ
僕は誰?
僕は何?
僕は───何処?
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〜紫〜 別れない
離さない
君が赤なら僕は青
ほら
僕と君はもう一つだろう
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〜透明〜 溢れて零れて一雫
砕けて散った一欠片
世界を濡らす一雫
世界に刺さる一欠片
それは世界の隅っこで
小さな僕が出来る事
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